英語 要旨把握の参考書
○要旨把握って何?という方は先に英語の学習法目次をご覧ください。
スタート編 〜センターレベル〜
初級編とは言いますが、実際にはそんなに簡単ではありません。高3はじめころに要旨把握に入った方を主に想定したレベル分けになっています。
まだ一文解釈など前段階を実施していない方は、そちらを先に行ったほうがスムーズに学習を進められます。
やっておきたい英語長文300(河合出版)
ペース:1〜1.5ヶ月
一般的な読解問題集です。特徴としては、センター試験レベルより少し低い程度の英文が扱われており、記号問題・記述問題が両方バランスよく含まれている点が挙げられます。
また、解説が適度に詳しく(一文解釈はある程度出来ることが前提)、独学に適している点からオススメします!
解説について、Amazonレビューでは以下のように述べられています。
「パラグラフ単位での英文の再掲,詳細な語注,
Point(内容把握に必須の表現の整理)など,
コンパクトかつ復習のしやすい構成になっている。」
長文系問題集は数多く出版されていますが、はじめに取り組むならコレが良いでしょう!
河合出版
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入門英語長文問題精講 改訂版 (旺文社)
ペース:1〜1.5ヶ月
こちらも一般的な読解問題集です。特徴として、センター試験レベルの英文が取り上げられていること、そして「英文の正確な理解のために、全文のSVOC分析、訳文、語句注を並行して掲載」していること、「45の重要な文法・語法・構文事項を枠囲みで解説」していることがあります。(以上、下記リンク先より引用)
一文解釈において、「入門英文問題精講」や、「基礎英文問題精講」を用いた人には、シリーズになっているので入りやすいのでおすすめできます。
以上に挙げた2冊のうち1冊は要旨把握のスタートにやっておくことを強くオススメします!!
パラグラフリーディング編
というわけで、以下ではパラグラフリーディングの方法論・演習の参考書を紹介していきます。
パラグラフリーディングのストラテジー (1) 読み方・解き方編(河合出版)
ペース:1ヶ月
パラグラフリーディングを用いて英語の文章を読み解いていく方法を一から解説した良書です。
内容的には「対比」の方法論も含まれます(一石二鳥!!)
発想としては現代文の読解法と近く、「言いたいこと」のある文は段落のどこにあるか、といった問題やディスコースマーカーに注目せよ! といった内容を扱っています。文章読解の王道中の王道です。
ただ、この参考書だけでは自分で方法論を適用する演習はできません。次に紹介する「パラグラフリーディングのストラテジー (2) 実戦編」などを併用するといいでしょう。
いずれにせよ、パラグラフリーディングの真髄が凝縮された書です。一読をオススメします。
河合出版
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パラグラフリーディングのストラテジー (2) 実戦編 私立大対策
ペース:1ヶ月
先に紹介したパラグラフリーディングのストラテジーのシリーズです。
問題演習を通じて、学んだパラグラフリーディングの練習をすることができます。使う際は、(1)読み方・解き方編と必ず併用しましょう。
問題数は全部で20題です(易5題、中10題、難5題)。
問題の出典大学は、タイトルの通り、早慶上智や明治・立教大学などがメインであり、形式も内容一致問題(記号問題)の比重が高くなっています。
記述問題であっても文章の要旨・内容を正確に把握しなければ良い答案は書けません。
この参考書は、内容の正確な把握を通じて、記述問題の前段階の対策までもカバーしているといえます。
国公立大志望の方も十分取り組むべき価値があるテキストです。
河合出版
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パラグラフリーディングのストラテジー (3) 実戦編 国公立大対策
ペース:1ヶ月
先に紹介したパラグラフリーディングのストラテジーのシリーズです。
こちらも、問題演習を通じて、学んだパラグラフリーディングの練習をすることができます。使う際は、(1)読み方・解き方編と必ず併用しましょう。
製品情報は以下のように述べます。
パラグラフリーディングをベースに、長文をどのように速く正確に読み、設問を解くかを詳細に解説。英文の論理展開を示す「論理マーカー」や、英文全体の流れが一目でわかる「論理チャート」を徹底活用。説明問題・要約問題・下線部和訳問題を効率よく解くための戦略を、「解法ストラテジー」を用いて徹底解説。(下記リンク先より引用)
こちらは、(2)とは異なり記述問題に主眼がおかれています。個人的には、パラグラフリーディングの練習には、記号問題で十分であって、記述はそれ専用に対策したほうが効率的と思うのですが…
ただ、国公立大志望の方は(2)でなくてこちらを使用するのも「アリ」かもしれません。
河合出版
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対比編
(再掲)パラグラフリーディングのストラテジー(1)読み方・解き方編
また出てきました、パラグラフリーディングのストラテジー。。。
このテキスト、タイトルはパラグラフリーディングと言っていますが、内容には大いに対比的な部分が含まれます。
つまり、「逆説」・「対比」などの「ディスコースマーカー」に注目して文章を読み解くという方法です。
詳しい説明は、上をご覧ください。
河合出版
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英文読解の着眼点―言い換えと対比で解く 改訂版(駿台文庫)
ペース:2ヶ月
タイトルにも「対比」という文言があることから分かるとおり、まさにその参考書です。
難易度は結構高めで、東大志望者も用いることが出来る程度です。
英語の論説文・評論文はどう書いてあるのか、という典型・定石を頭に刷り込むのに最適な本です。
また、設問への対応をするためには、どういうところに目を付けて読めばいいのかということを体得するための、まさに「着眼点」養成の本といえます。
「要旨把握」の締めに使うとちょうどよい具合でしょう。
スラッシュリーディング編
大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編(桐原書店)
ペース:0.5ヶ月
スラッシュリーディングと総合問題集の中間あたりに位置するテキストです。
しかも、精読の復習にも使えます(徹底精読)。というより、スラッシュリーディング自体がかなり精読の方法という面があるので、まあ、いまさらという感はあります。
このテキストの最大の長所は「音読」のしやすさです。CD付属であり、しかもスラッシュ付きの文もあります。
使用する際は必ず声に出すのがいいでしょう。
ちなみに、センターレベルとはタイトルに書いてありますが、実際ちょっとだけセンターレベルを超えているように思われます。
中級〜上級編(難関国公立レベル)
やっておきたい英語長文700(河合出版)
ペース:0.5ヶ月
やっておきたいシリーズ。英文の語数が700語という意味です。
総合的で標準的な問題集なのは変わらず、難易度は結構高めです。
特に、文章読解できているか、を問う問題が特徴です。これまでに学んだ読解法の訓練として使いましょう。
なお、90〜150字の日本語要約問題もついているので、要約問題が出題される人は是非取り組みたいですね。
河合出版
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要旨把握のあとは
要旨把握の訓練を十分にした方は、既にかなりの読解力がついているものと思います。
最後の最後に行うのが、過去問です。解きながら、その大学の問題の傾向、典型例、解法などを積極的に吸収していって下さい!